最近は残暑が長引き、体の疲れをため込んでしまいがち。
なかなかゆっくり休養もとれないときは、古来からの栄養ドリンク「甘酒」の力を借りてみましょう。
甘酒で残暑を乗り切る
甘酒といえば冬の飲み物というイメージがありますが、江戸時代は夏になると甘酒売りが町を行き交ったとか。俳句でも夏の季語となっているように、甘酒は昔は夏場の栄養ドリンクとして飲まれていました。
それもそのはず、甘酒にはビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、イノシトール、ビチオンなどのビタミンB群や、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、ブドウ糖などが含まれるという、栄養豊富な飲み物なのです。
夏の疲れをリセット、毎日の健康と美を手に入れるためにも、
甘酒を日常的な飲みものにしてきませんか?
甘酒を飲むことで、次のような効果が期待できます。
甘酒の効果
その1 疲労回復・体力アップ
ブドウ糖、ビタミン、アミノ酸といえば、点滴にも含まれており、甘酒は「飲む点滴」といわれるほど疲労回復に即効性があるとされます。朝起きて、体がだるいと感じる時などに飲むのもおすすめです。
また、消化酵素を含むので、食事でとった栄養を効率的に体内に取り入れることにつながり、夏バテした体力の回復に役立ちます。
その2 美肌・美髪をつくる
甘酒に含まれるビタミンB群は、皮膚や粘膜の働きを保つのに大切な栄養素で、美肌・美髪づくりには欠かせません。さらに、コウジ酸は頭皮を若返らせて美しい髪をつくるとも言われており、夏の強い日差しにさられた髪のダメージ回復効果も期待できます。
その3 美白効果
コウジ酸は、シミの原因となるメラニンの生成を高めるチロシナーゼという酵素の働きを抑制するといわれています。酒造りに携わる人の手肌がキレイなのも、コウジ酸のおかげとか。コウジ酸は保湿力も高いので、夏の間に紫外線でダメージを受けた肌をしっかり保湿しながら、シミを抑制してくれる効果が期待できのです。
その4 腸内環境を整える
甘酒には食物繊維やオリゴ糖など、腸の働きを整えるのに役立つ成分も含まれています。これによって便秘の予防や改善につながり、肌がキレイになったり、ダイエット効果も期待できるかも……?
甘酒アレンジレシピ
そのまま飲んでもおいしい甘酒ですが、アレンジも加えて楽しく飲み続けましょう。
甘酒ミルク
甘酒を同量の牛乳で割ると、サラリとしながら牛乳のコクが加わり、リッチな味わいに。
甘酒ジンジャー
甘酒にしょうがのしぼり汁を加えると、スッキリとして飲みやすくなります。
冷えが気になるときは、ホットにして黒砂糖を加えても。
甘酒ソーダ
甘酒をサイダーで割り、レモン汁を少々加えます。夏向きのさっぱりした飲み物に。
甘酒フレンチトースト
卵を割りほぐして甘酒を加え混ぜ、食パンをひたしてバターをひいたフライパンで色よく焼き上げます。
甘酒のクセが消えて食べやすい。
甘酒バナナシェイク
甘酒、豆乳、バナナを好みの分量入れ、レモン汁少々を加えてミキサーにかけます。食欲のないときの朝ごはんがわりに。
※甘酒は、製法によってはアルコールを含むものがあります。
アルコール分が1%未満であれば表示されないこともあるので、お酒に弱い人や幼児は大量に飲まないよう注意してください。