日本スーパーフード協会から発表された「2018年上半期トレンド予測 ジャパニーズスーパーフード ランキングTOP10」で1位として取り上げられ、今注目のスーパーフード「ハナビラタケ」をご存知でしょうか?
チアシードやモリンガなど代表的なスーパーフードは知ってるけど、ハナビラダケは初めて聞いた!という方も多いと思います。
そこでハナビラタケの食べ方と効果について調べてみました。
注目のスーパーフード【ハナビラタケ】の効果とは?
ハナビラダケはファンクショナルマッシュルーム(機能性キノコ)に分類される
ファンクショナルマッシュルームというのは、人体に有効な成分を持つことが実証されたキノコのことです。共通の特徴としてβグルカンを含んでいることも挙げられます。
機能性キノコの代表は以下の4つです。
霊芝(レイシ)
一般的には万年茸と呼ばれるキノコ。直接の食用には適しませんが、栽培法が確立されており、様々な民間薬や健康食品に応用されています。
チャーガ
サルノコシカケ科に属するキノコで、カバノアナタケと呼ばれています。チャーガにはβDグルカンと呼ばれる成分が豊富に含まれているので免疫力UPの効果が期待できます。
アガリクス
元々は希少なキノコでしたが、1990年代に栽培方法が確立され、現在では様々なサプリメントに応用されています。
ハナビラダケ
標高の高い場所でしか採れないため、大量生産についてはまだまだ研究中です。そのまま食用にもできますが、サプリメントにも応用されています。スーパーで気軽に買えるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。
ハナビラダケってどんなキノコ?
ハナビラタケはその名の通り、キノコの一種で見た目が白い花弁の花びらのように見えることからその名が付きました。1000m級の高地に生えるキノコなので天然物しかなく、中々市場に出回りませんでした。日本での生産量はまだまだ少ないですが、最近では少しずつ市場に出回るようになってきました。
ハナビラタケの効果について
ハナビラタケはβグルカンを豊富に含んでいることで知られています。βグルカンは食物繊維の仲間で、免疫力強化やコレステロール値上昇抑制などの効果があり、現在研究が進められている成分です。他に腸内環境を整える効果もあり、便秘予防も期待できるでしょう。
βグルカンを豊富に含むのはキノコ
βグルカンを含む食品は少なく、大麦やオーツ麦から摂取することが出来ますが、それと比べてもキノコの含有量が多いのをご存知でしょうか。たとえばマイタケであれば、100gに対して2.3gのβグルカンが含まれています。
そのキノコ類の中でも含有量が圧倒的に多いのがハナビラタケなんです。ハナビラタケは100gに対して40g以上のβグルカンを含んでおり、マイタケと比べても20倍近い含有量になります。
副作用はある?
食用になるキノコなので、副作用は特にありません。
注意するべき点としては、同じキノコ類で松茸アレルギーという症例があります。日本医科大学によるとかなり珍しい症例で数自体は少ないそうですが、今まで松茸を食べておかしいなと思った方は摂取しないほうが良いでしょう。
がんに効果があるってほんと?
ハナビラタケはがんを抑制する効果があると噂されていますが、今のところ科学的な根拠はないようです。国際データベースを見ても、がん患者の方におけるハナビラタケの有用性を示す論文はなく、現状ではあまり研究されていないようです。
ハナビラタケの食べ方は?
普通のキノコと同じように調理することで美味しく食べることが出来ます。日本料理に使われることも多く、軽くゆでたものを和え物にしたり、炒め物にも使われます。冬には鍋料理にもおすすめで、コリコリとした独特の歯ごたえが病みつきになります。
ハナビラタケの保存方法
常温でも1週間程度保存が可能です。
またキッチンペーパーに包み、袋に入れて冷蔵庫に入れると2週間程度保存できます。
干しキノコにすると更に長期保存が可能です。太陽の光でじっくり天日干しすることで自宅でも簡単に作ることが出来ます。
クロハナビラタケには注意!
一方で名前は似ていますが、クロハナビラタケは有毒なキノコですので注意が必要です。見た目はハナビラタケの色が黒くなり、キクラゲに似ているのですが、専門的な知識がない場合は絶対に採取しないようにしましょう。
気軽に買えるようになるのはまだ先の話
健康効果も期待できるハナビラタケですが、まだまだ数が少なく、手に入りにくいキノコです。通販でも3000円~5000円くらいで取引されている高級キノコなので、近くのスーパーで気軽に買えるようになるにはまだまだ時間が必要になりそうです。栽培の研究が進むことを期待したいですね。