冷えや便秘解消、美肌、デトックス……とさまざまな効果があるとして人気の白湯。
インドの伝統医学アーユルヴェーダでも取り入れられてきた健康法です。血行促進や内蔵機能を良くする効能でアンチエイジングにもつながると期待される白湯に注目します。
うれしい美容効果がいっぱい! 1日数回飲むだけの白湯
胃腸にやさしい白湯の秘められた効果
白湯は日本では昔から体調が悪い時などに飲まれてきました。お湯を煮詰めたもので、冷めたものは湯冷ましといいます。それが最近インドの伝統医学アーユルヴェーダの知識が紹介されたことで、その効能が見直されています。
アーユルヴェーダは5000年以上の歴史があり、バランスを整えて病気になりにくい心身を保つ予防医学の考えがベースです。白湯は「基本の飲み物」とされていて、高い健康効果から毎日飲むことがすすめられています。アーユルヴェーダでは胃腸は体内で熱を生む力のある臓器と考えられており、白湯で温めれば胃腸から他の臓器にも熱が伝わって血流が促進されるといいます。消化力のアップや代謝の向上、老廃物の排出も促され、冷え症や便秘、むくみが改善されるとか。胃腸が温まって内臓温度が1度上がると基礎代謝が約10~12%アップすることから、ダイエットにも効果的。全身の巡りが良くなってホルモンバランスを整える効果も期待できるとか。
毎日続けて体質改善を目指そう!
女性にとってうれしいポイントがたくさんの白湯。作り方も簡単なので日々の暮らしに取り入れてみましょう。
【白湯の作り方】
1.やかんや鍋に水道水を入れて蓋をし、強火で沸騰させる。
2.沸騰したら蓋をはずし、弱火にして約10~15分沸騰させ続ける。
3.飲みやすい温度まで自然に冷ます。
体温より少し熱めの温度まで冷まし、1日3~4杯(700~800ml)を飲むことがおすすめ。飲むタイミングは、まずは朝の寝起き。目覚めたばかりの体に吸収されやすく、胃腸を温めることで動きを促すことができます。お昼や夜のお茶がわりに、入浴の後に飲むのも効果的。
白湯のアレンジ
白湯に慣れてきたら、さらにショウガやスパイスをプラスすると効果を高めることができます。
ショウガ
コップに薄切りのショウガ入れて沸騰した白湯を加えます。5~10分蒸らしてから飲んで。ショウガは辛味成分ショウガオールの働きによって全身を温める働きがあります。生のショウガがないときはチューブでも代用OK。
スパイス
スーパーなどで売っているスパイスを白湯にサッと振って飲むだけ。白湯とともに胃腸を温めて消化を促し、代謝を高めてくれます。スパイスの香りは空腹感を抑えてくれる効果もあります。さらにスパイスをブレンドしたり量を変えれば、得られる効果も変わります。便秘やデトックスにはクミンとコリアンダー、ストレスにはブラックペッパー、月経トラブルにはガラムマサラなどがおすすめです。