スピルリナは古代アフリカや中南米の湖に自生する熱帯性の藻の一種で、現地の人々の貴重な食料源として利用されてきました。およそ30億年前に誕生したとされており、非常に長い歴史があります。最近では美容や健康への関心の高まりから、日本でもスーパーフードとして認知されてきています。
美容と健康におすすめのスーパーフード!スピルリナの効果と効能!
スピルリナの効果と効能
スピルリナはタンパク質を約60%含み、ビタミン、ミネラル、食物繊維、クロロフィルなどをはじめとした50種類以上の健康・栄養成分が含まれています。クロロフィルとは葉緑体に含まれる緑色色素のことで光合成の役割があります。スピルリナ以外でもほうれん草や小松菜に多く含まれています。さらにキャベツの2倍ほどの食物繊維を含んでおり、消化もしやすく2時間ほどで消化されるので、整腸作用も期待できます。またベータカロテンを多く含んでいることも特徴です。ベータカロテンはビタミンAに変換されて作用しますので、皮膚やのど、鼻、消化器官などの粘膜を正常に保つ効果があります。また抗酸化作用もあるのでアンチエイジング効果も期待されている食品です。
スピルリナとクロレラの違い
スピルリナに近い食品としてクロレラがあります。クロレラも緑藻類とされている藻の一種です。クロレラもスーパーフードとして人気が高く、豊富な栄養素を含むのが特徴ですが、スピルリナとの違いは酸性食品であると言うことです。一方でスピルリナはアルカリ性食品として定義されています。食品の酸性かアルカリ性かは食品に含まれるミネラルで判断しています。酸性食品の代表的な食べ物は肉・魚・卵・穀類などです。またアルカリ性食品は野菜、果物、海藻、きのこ、大豆などです。現代人に不足しているのは主にアルカリ性食品であることが多いのもスピルリナが注目されているポイントです。
スピルリナは美髪にも良い?
髪の成分の99%はケラチンと言われるタンパク質の一種です。そのため美髪になるためにはタンパク質は欠かせない栄養素であると言われています。スピルリナの持つ特徴としてタンパク質の含有量が多いことが挙げられます。スピルリナは100g中の約60%がタンパク質を含んでおり、この数値は丸干いわし(約33%)、しらす干し(約40%)よりも多いです。そのため美髪を手に入れたい人におすすめのスーパーフードです。
スピルリナの摂取方法は?
スピルリナはそのままの状態で販売されていることは少なく、錠剤か粉末に加工されていることがほとんどです。錠剤が苦手な方や、粒の飲み込みが難しい方は粉末タイプがいいでしょう。粉末タイプの場合は色々な料理に活用したり、スムージーなどにすることで美味しく摂取することが出来ます。
注意点として、スピルリナは不溶性の成分も含まれているため、水には完全に溶けません。スムージーにする場合は少量の氷を入れてミキサーにかけるなどの手順が必要になります。またスピルリナ自体は独特の味があるので、苦手な方はヨーグルトや牛乳、味の付いた豆乳など甘みの強いものと混ぜることで飲みやすくなるのでおすすめです。
栄養豊富なスーパーフード!スピルリナ
スピルリナはユーグレナやクロレラと並ぶ藻類のスーパーフードです。スーパーフードの発祥の地であるアメリカ・カナダで、スーパーフードを代表するものとして認知されており、日本スーパーフード協会でも特に優先的に国内で推奨したいスーパーフードとして認定されています。現代の食生活で補いきれない栄養分をスピルリナひとつで補ってくれますので、最近食生活が乱れ気味・・・と言う方は是非お試し下さい。