ダイエットには運動や辛い食事制限が伴います。「食べたら食べた分だけ運動して消費する」。
無論これは正解ですが、いま、食べても痩せるといわれるダイエットが注目されています。「いやいや、そんなワケないでしょう?」と思うかもしれません。
食べたいけれども痩せたい人は「マイナスカロリー食品」を上手に取り入れておいしく食べながらダイエットに挑戦してみましょう。
おいしく食べながら、痩せる?
マイナスカロリー食品って?
マイナスカロリー食品とは、食べた食品のカロリー(摂取カロリー)よりも、食べたものを消化・吸収するときのカロリー(消費カロリー)の方が高い食品のこと。理論上は“食べても痩せる”ということでマイナスカロリー食品といわれています。特殊なものではなく、近所のスーパーなどで日常的に手に入るものです。
おもなマイナスカロリー食品
食物繊維が豊富なもの
食物繊維が豊富な食材は、消化がよく有害物質を吸着して体外へ排出してくれるので便秘にも効果的です。
●海藻類(わかめ・もずく・昆布など)
水溶性食物繊維を含むため、水分を吸うと胃の中で膨らみ満腹感が得られるのでダイエットの強い味方。ビタミン、ミネラル、カルシウムも多く含む万能食材です。
●セロリ
摂取カロリーは1本5カロリーながら消費に50カロリーを要するため、かなりのマイナスカロリー食品。生でサラダに、もしくは短時間での調理がおすすめ。
●りんご
整腸作用があり、脂肪の燃焼も助けてくれます。食事の前に食べると効果的です。
脂肪を燃焼させるもの
基本的に刺激が強く胃を荒らしてしまうこともあるので、過剰摂取は禁物。摂取量とタイミングを守りましょう。
●唐辛子
唐辛子に含まれるカプサイシンは脂肪を燃焼させることで知られています。薬味や香辛料として取り入れましょう。運動の1時間前に食べると脂肪燃焼に効果を発揮します。
●烏龍茶
烏龍茶重合ポリフェノールと呼ばれる独特のポリフェノールが含まれており、この成分の働きで脂肪の吸収が抑えられます。ただし空腹時は胃に刺激を与えてしまい逆効果。摂取は食事の時にしましょう。
その他
アスパラガス、ブロッコリー、キャベツ、人参、きゅうり、玉ねぎ、大根、ほうれん草などの野菜や、ブルーベリー 、グレープフルーツ、レモン、オレンジ、パイナップル、いちご、トマト、みかんなどの果物
知っておきたい栄養素の役割
栄養素の中でカロリーを持っているは、炭水化物、タンパク質、脂質の3種類。逆にカロリーがほぼゼロにちかいものがビタミン、ミネラルです。
マイナスカロリー食品である野菜や果物に多く含まれるビタミンやミネラルには炭水化物、タンパク質、脂肪のカロリーを燃焼させる役割があり、酵素、補酵素には分解する役割があります。
マイナスカロリー食品の多くは、摂取カロリーよりも消費カロリーが高いだけでなく、ほかの栄養素まで燃焼させれくれるのです。
うまく取り入れて食事をバランスよく
マイナスカロリー食品はなるべくそのまま、もしくは蒸す、茹でるなどシンプルに、素材そのものを味わえる調理法がいいでしょう。
タンパク質が含まれる肉や魚などのメイン料理に万能食材の海藻サラダや千切りキャベツ、茹でたブロッコリーを添える、レンジで簡単にできる蒸し野菜をプラスするという具合に、一品として加えると日常的に取り入れやすくなります。
肉にサッとレモンを絞ってシンプルに食べるのもいいですね。食事の時にウーロン茶を積極的に飲むようにしましょう。
毎日の食事をマイナスカロリー食品だけにするのはナンセンス。 ビタミン、ミネラルだけがたくさんあっても、燃やすべき炭水化物やタンパク質、脂質がなければカロリーは消費しません。
摂取すると太るのでは?と思われている炭水化物やタンパク質、脂質ですが、酵素やビタミン、ミネラルをしっかり含むマイナスカロリー食品と一緒に摂取することで消費、燃焼してくれ脂肪になりにくくなります。
食事はバランスが大切です。正しい栄養素の知識を持って毎日の食事をとれば、おいしく食べて痩せるのも夢ではありません。