女性が肌トラブルで一番恐ろしいこと。それは「老化」です。
しかし老化はその名の通り、加齢と共に防げなくなるものなのでしょうか。
実は老化は加齢だけが原因ではないのです。
老化の原因とその対処法を知っていきましょう。
肌老化は加齢だけじゃない!今一度見直せばよみがえる、自分の肌症状に合った化粧品とその役割
恐るべき「光老化」とは?
老化の原因は、大きく分けて2種類に分かれるといわれています。
- 加齢による身体機能の衰えと、それに伴う自然老化
- 紫外線による光老化
前者の方を当たり前だと思っている方が多いと思います。
しかし、意外にも老化の原因は後者である「光老化(フォトエイジング)」がほとんど(約80%)とされているのです。
その恐るべき「光老化」とは、長い期間日光に当たり続けた皮膚にみられる変化のことです。
皮膚が日光にさらされると、1日後に毛細血管が拡張し、皮膚が赤くなります。
そして1週間後にメラニンが増加し、角質層が厚くなります。
若い肌は、潤いなめらかで、張りと弾力があり、血行も良く清潔です。
しかし老化した肌は、乾燥していて張りがなくたるみがち。シワが目立ちシミがあり、くすんでいます。お肌がアルカリ性に傾いているのです。
こうやって、日光に当たり続けて後者のような老化肌になることを、光老化というのです。
皮膚を酸化(さび)させる有害な活性酵素を発生させる大きな原因のひとつ。それが美容の天敵「紫外線」です。
活性酵素は生体の構造や機能を担う、脂質・タンパク質・酵素などを酸化させます。そして損傷を与え、老化を促進します。
(コラーゲンやエラスチンの委縮も、紫外線に当たって発生した活性酵素が原因とされています。)
紫外線から身を守ろう!
不足したバリア成分を補うお手入れは、紫外線など刺激物質の侵入を容易にさせないためにも大切です。
特に25歳~39歳の成年肌の人、40歳以上の熟年肌の人は注意が必要です。
レジャーの中では野球観戦やスキーなどが要注意です。光の反射により、上から下から刺激を受けます。
普段日光に当りにくい部分は日光慣れをしていないため、大きなダメージを受けます。必ず紫外線対策をし、楽しみましょう!
シワ・たるみ・くすみ~どうしてできるの?
シワができるのは、お肌の水分不足が一番の原因。
外的刺激や加齢などにより、お肌の水分が減少していき、ハリや弾力を失ってしまいます。
また、肉体疲労やストレスなども原因になります。規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
たるみは、筋肉の衰えによって生じます。
顔の筋肉は加齢と共に減少していきます。これは腕や足の筋肉と同じです。
加齢とともに顔の輪郭が丸みを帯びてきます。一度たるむとどんどんたるんでくるのです。
くすんで見えるのは、血行不良が主な原因。
くすみはお肌の危険信号です。睡眠不足や体調不良から生じる信号なのです。
老化角質や皮脂の酸化などの原因も考えられます。
このくすみはどこから来ているのか、自分で原因を知ろうとすることが予防にもなります。
このように、乾燥・ストレス・お手入れ不足・紫外線などの様々な原因からダメージを受け、シワやたるみ、くすみや老化がお肌に表れて来るのです。
老化に効果のある化粧品成分は?
今まで使っていたものから化粧品を変えようと思っている方は、どんなものにすればよいのか迷う場合も多いでしょう。
ここでは老化に効果のある化粧品成分をいくつかあげてみましょう。
マリーンコラーゲン
水溶性コラーゲンで、無色淡黄褐色の液体です。保湿効果に優れ、お肌に張りや弾力を与えます。
リン酸アスコルビンMg
皮膚に吸収されやすいビタミンC誘導体で、体内の酵素により加水分解され、美白効果を表します。傷んだお肌を修復し、みずみずしい素肌を保ちます。
ソウハクヒエキス(マグワ根皮エキス)
クワの根の皮を乾燥させたものから摘出したエキス。メラニン色素の活動を抑えてくれ、シミやソバカスを防いでくれます。潤いを保つ効果に優れ、カサついたお肌に特に有効です。
それぞれのお肌の悩みに合った化粧品が必要ということがおわかりになりましたか?
ここであげた成分などはほんの一部で、これ以外にも多くの有効成分が存在します。お肌が老化に傾く前に、自分のお肌に合った化粧品を見付け、張りや弾力を高め、老化予防をしていきましょう。
必要なのは「普段からしっかりとケアすること」です。毎日ほんの少しの時間をさいたり、化粧品を見直したりするだけで、明日の肌が変わって来るのです。美しい肌を守り、肌老化から遠ざかるよう心がけていきましょう。