美肌を保つためには、肌が再生する夜の10時から深夜2時の「ゴールデンタイム」に睡眠をとることが重要――と言われています。
ところが最近の生活習慣の変化により夜10時に眠りにつくのが難しい人も多いはず。
正しい肌の「ゴールデンタイム」を知り、美しい肌を保ちましょう。
美肌のための「ゴールデンタイム」はいつ?
美肌のために大切な「眠り」
肌は日中、紫外線やホコリ、皮脂、化粧品などの刺激にさらされ、くたびれています。そんな肌のダメージを修復・再生してくれるのが成長ホルモンです。
成長ホルモンは、肌のハリや弾力を維持するケラチンやコラーゲンの生成を助けたり、うるおいを保つために皮下組織の水分をキープしたり、肌のターンオーバーを促して古い皮膚を新しい皮膚に生まれ変わらせたりする力を持っている、美肌のためには欠かせない存在です。
この成長ホルモンが分泌されるのが夜の10時~深夜2時ごろとされています。その時間帯は肌にとっての「ゴールデンタイム」であり、ゴールデンタイムに睡眠をとることが美肌のためには必要不可欠です。
しかし実際は、仕事や家事、レジャーなどに忙しく、現代社会で生きる人間にとって、夜10時に寝るのは至難の業。「早寝できないから美肌になれない!」と悩みを抱えていた人も多いのではないでしょうか。
寝る時間帯ではなく、よい睡眠をとることも美肌のポイント!
ところが最近、成長ホルモンは“夜10時〜深夜2時”という時間帯に限らず、“眠り始めてから最初に熟睡するまでの3~4時間の間”に多く分泌されるとの説もあります。
つまり、美肌のために大切なのは、何時に寝るかだけを重要視するのではなく、眠り始めの3~4時間を途切れなくぐっすり眠ること。眠りが浅かったり、途中で目が覚めてしまっては意味がありません。眠る前には心も体もリラックスした状態にもっていき、睡眠の質を高めることが美肌にとっては重要です。
成長ホルモンの分泌が時間に縛られないとはいえ、体は夜9時ごろから眠る準備を始めます。良質な睡眠にかかわるメラトニンの分泌も深夜1時ごろがピークとも言われており、美容と健康のためには、夜10時は無理としても、なるべくなら日付が変わる前に眠るに越したことはありません。
夜10時〜深夜2時の睡眠が“ゴールデンタイム”とは言われていますが、そこまで早く就寝できない人も眠り始めの睡眠の質を上げることで美肌習慣を向上させていくことができるのです。
良質な睡眠をとるためのポイント
- 食事は睡眠の3時間前までに終わらせる
- お風呂は寝る2〜3時間前に。直前の入浴は避ける
- 寝る1時間前はテレビやパソコン、スマホは見ない
- 寝る1時間ほど前から照明を落とし気味にする
- 眠れないときは無理に寝ようとしないで一度ベッドから出る